本屋大賞受賞作は毎年買ってみて自分に合わない事が多かったのですが
今年はファンの辻村深月が大賞受賞したので多分大丈夫だろうと思って購入。
ハードカバーは重たくて持ち歩けないので連休を使って一気に読んでしまった。
やはりそのくらい面白い。
年代が近いのでゲームアニメに親和性の高いネタを入れてきたりする当たりが多分個人的に読みやすいのかもと思っていたりしますが。
ラストでわかるオオカミ様の正体とか、エピローグで語られる喜多島先生のエピソードとか人の優しさって捨てたもんじゃないなと思わせる内容は流石。
エピローグの流れは直近に読んだ彼女のスロウハイツの神様と同様のものだったので
泣きはしなかったけどやっぱり感動してしまった。
エピローグまで読んでから考えると喜多島先生はこころ達の本当に傷ついた心の理由を見つけるために凄く頑張ったんだろうなぁとか、オオカミ様の言動も最後まで読んで結末を知ったうえで読み返すと違う意味がみえてきたりするあたり
プロの作家はやっぱり違うなぁ。
願いを叶えてしまったから記憶を消されてしまったこころとアキだけど未来で約束通りちゃんと会えて良かったね、きっと大丈夫だよ。
ところで本作のkindle版があるのをハードカバーを買った後に知った。
どうせならkindleで買えば良かった。そうしたらもう少し早く読み始められたのに。