真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

林檎の樹の下で アップル日本上陸の軌跡(読書感想文)

斎藤由多加

 

テトリスエフェクトに続いて同じく一寸古い本。

復刊ドットコムで取り上げられて先ごろ東京トイボックスのうめの漫画を挿入して上下巻で復刊するというニュースを見たので、古いのを取り寄せて読んでみた。

 

復刊版はうめ氏の漫画が挿入されてから本文が始まるという構成のよう。

うめ氏の漫画はKindleUnlimitedでいろいろ読めるのでその中にあるスティーブ・ジョブズの漫画を以前読んだことがあったけど、この本に描写がとても近いので恐らく原作原案としてこの本がクレジットされていると思う。

 

そういえば著者の斎藤由多加シーマンの開発者でその昔GDC東京でカンファレンスを聞いたことがあったな。

ザ・タワーも彼だったのを忘れていた。

当時20代〜30代である作者の取材力に脱帽。

 

キヤノン販売時代のAppleは知っていたけどその前に東レが代理店になっていたのは知らなかったし、キヤノン販売時代でもダイナマックなんていう漢字ROMを搭載したモデルを出していたのも知らなかった。

 

本書の内容はジョブズがNextを開発するあたりまでなので、復帰してからの快進撃については全く記述がない。

あの当時は確かにAppleマッキントッシュをOSとして他社にライセンス販売したほうが良かったという論調は確かに当時はありましたね。