真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

ガンダムの家族論(読書感想文)

富野由悠季

 

巡回していたらどっかで紹介されたので、古い本だけど一寸気になったので買ってみたら、アマゾンから2冊届いた・・・

 

注文履歴を見てみたらちゃんと?2冊になっていたのでアマゾンが間違えた訳ではなかった。

気になりすぎてアマゾンのカートに数日入れたり出したりを繰り返していたので、エイヤっとポチった時に2冊だった様子。返品しても良いけど一部だけ返品できるか調べるの面倒だったのでメルカリで売ってしまった。

 

彼の作品を見ていないと分からない部分も多々あるけど、アニメ作品に絡む部分ではなく心に刺さったのは著者の馴れ初めの話と実写映画に役者として参加したときの半藤一利さんとの話。

 

著者曰く、もし結婚しても良いと思ってくれる相手に会ったら、自分がその相手の事を余程嫌いでなければそのまま結婚しようと思ったという件と自分のような性格破綻者が好みを言ったりして我を出してしまったら一生結婚できないと思ったという話のあたりは自分にも何となく刺さった。

恋愛至上主義は結婚がゴールになっているのでその先の辛さが耐えられないから好き合って結婚したはずなのにどうしてこんなに辛いのか?等という相談もされるし、歴史上結婚とは政略上や経済上の理由でいきなり知らない人と一緒になる時代の方が長かったのだから見合い制度を復活させるべきだ等とも書いてあった。

 

ロマンチックなことは一切無く、お金の話という超現実的な話から進めた事はその後の家族という社会の最小単位を作るうえでは良かったと思っているという話もなるほどと思った。

 

半藤一利との件は日本人の根底には尊王攘夷の意識が今でも燻っているのだというあたりは興味深かったので、次は半藤一利の著作を読んでみようと思う。