自伝読んだ。
初期のインタビューでは語られなかった登校拒否時代の事が延々と書かれている。
あの花のじんたんの一寸したことが気になるあの仕草は実体験だったのかと思って納得した。
小学校から高校まで筋金入りの引きこもりで、なんとか卒業してゲーム専門学校に入学
卒業間際にみつけたVシネのシナリオ募集に応募してフリーに。
その後は他人が断った条件の悪い仕事を引き受け続けているうちに縁がまわってきて
アニメでの初仕事はアミノテツローのDTエイトロン(Wikipediaで確認)
アミノテツローは私も大好きな監督の一人なのでとても嬉しく思った。
アミノさんが過去に担当してきた作品も見た。子供向けであってもどこかざらっとした手触りがあり「本当に凄いなぁ」とうっとり。
物語構成の師匠と呼べる人が居なかった私はすっかりアミノさん教に入信してしまった。
(171-172)
またシナリオに限らず、作品を仕上げることの難しさについても納得のいく箇所があった。
仕事で出会った若い子に「脚本家になりたいんです」と相談されることがある。ならシナリオを書いてきてと言うと、そこでぴたりと連絡が途絶える。その気持は凄くよく分かる。彼らはやる気が無いわけではない。
今まで自分の中で、溜めに溜めていた「自分がいつか世に出すはずの何か」のイメージはどんどん膨れ上がって「まだそこにはないが、とても素晴らしいもの」になってしまっている。それを実際にシナリオとして書いてみると、ふわっと描いていたイメージには遥かに追いつかない。自分はこんなはずじゃない、これで自分を判断されたくないという恐怖。
(153-154)
作者は高校卒業資格を得るために担任と延々とやりとりした読書感想文が文章を最後まで書き、そして他人に批評されることの恐怖を克服するのに役立ったと書いていた。
頭のなかで考えててこんなエピソードがあるんだ−とか言っているようではやっぱり駄目で、読んでもらいたいなら批評を恐れずにとにかく最後までは書かないとダメってことだと思った。彼女が専門学校卒業前にライターの仕事をゲットできたのも結局最後まで書き上げたシナリオを提出できたからだし、中途半端なものを読まされても判断のしようがないよね。。。
未だにすごく自意識過剰というかコミュ障っぽいので田中将賀がいうように超平和バスターズとしての仕事はここさけで最後かも知れないと思いました。まぁ良いけど。
師匠であるアミノテツローから俺の遺作のホンを書けと言われていてそれまではやめられないとも語っているので、そこはぜひ実現してください。
アミノテツローファンとしてずっと期待しています。