冒頭で多数のローカルルールのあるトランプカードゲーム大富豪(育った地方では大貧民だった)のルール説明がある
ジョーカーが最強だが、単独で場に出た場合は最弱のスペードの3が唯一ジョーカーに勝てるカードとして出せるルールを紹介。
スペードの3,ハートの2、ダイヤのエースというタイトルがついていてそれぞれ一人の女性をテーマにしている。
スペードの3は小さい頃から学級委員長タイプで塚出身の某女優のファンクラブを仕切っている人。
ハートの2はそのファンクラブに加入してくるとてもきれいな子。
ダイヤのエースは塚出身女優
スペードの3からハートの2へのつながりは実は小学校で同級生だったということやアキという呼び名が名前じゃなくて名字の方だったりして、なるほどそうだったのか!とか思って面白かったんだけど。
ダイヤのエースが始まる前にもう一回ファンクラブでの出会いのシーンを再現してほしかったなぁとか思ったりした(読み返せば良いのだろうか?むしろ読み返しても齟齬がないように作っているのだと思うけど)
最後のダイヤのエースは一寸尻切れぽいし、ハートの2ももう少し大人になるシーンを長く書いてくれても面白く読めたろうなぁと思ったりしました。
文庫の帯にファンになっている辻村深月の推薦文があったので買ってみました。
途中までは面白かったです。