・辻村深月
直前に読み終わったマイケルサンデルが読みにくくて苦痛だったので積読の中から次は好きな作家にしようと最初から思っていたのでこれにした。
中二の少女小林アンが親と喧嘩したり、クラスで無視して虐められたりして(フリクリのコメンタリーで鶴巻監督も言っていたが日本では本当に些細な事、一寸可愛いとか浮いているということで虐められるから大変だよね)生きるのがつらくなったので自殺ではなく他殺されて語り継がれる事件になって伝説になりたいと思って
クラスの目立たない男子徳川勝利と一緒に殺害動機から現場の見せ方から何から何まで考えてノートに書いてそれを実行しようとするという話。
最後の最後まで中二の若いみそらで本当に死んじゃうのかな~?勿体ないなぁ
と思いながら読んでいたんだけど、ラストは解説の大槻ケンヂがいうところの
辻村節キターという感じで読後感はすっきり、大槻ケンヂも解説で書いていたけど
辻村深月は本当に人が良いというか優しいというか人を信じている感じがとても良い。
最近思ったのだがどの作品もラストの余韻をもう一度感じたくて読み返してしまうという事に気づいた。