真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

裏オプ JKビジネスを天国と呼ぶ女子高生12人の生告白(読書感想文)

・高木瑞穂

 

久しぶりに風俗ネタの本を買って読んだ。

著者は名前から女性かと思って手に取ってみた。同姓ならではの共感できるインタビューかと思っていたけどプロローグで一人称が僕だったので男だと判明。

 

女性だからといって風俗・水商売実録もので印象深い示唆に富んだ内容になるかというと必ずしもそんなこと無いのは北条かやで懲りているからまぁ良いけど。

 

秋葉原のJKお散歩が摘発されて一気にメジャーになった(私もそれで何となく知った口だし)けれどもそれ以前のメイドカフェ勃興期から存在していて最近はアンダーグラウンドに潜ってしまっている業態(看板を出さない、募集はSNSのみ)になっているんだなぁとか、通り一辺倒の借金ガーとか毒親ガーとかいう子があまりいないのは、著者も書いているが彼女たちにとってこのインタビューを受けてもメリットが一切ないからなのだろうと思った。アンダー(18歳未満)でウリをやっていること自体がグレーゾーンだから顔出しは無理でそもそも宣伝にならないし、インタビューの時間で客が取れたら3万~10万円くらいになるらしいので、先ず受けてくれただけでその子は切迫しておらず受け答えがちゃんとできる性質であることがわかる。

 

若いという事だけに価値があってそこに群がる好事家がいて、相場は届出制の風俗業より断然高いというのも初めて知った。未成年相手なので客の方にもリスクが相当ある筈だけど最近はSNS経由で連絡先を交換せずに会って事に及べるというので所謂出会い系よりリスクが低い様にも思えた。

既存の風俗より単価が高いのでJKビジネスに参入してくる女性もいるようだが、服を脱がせるとか一緒にシャワー浴びるとかいう事をしてしまうとそれはプロの技であるので客が求めている素人っぽさから外れてしまい人気が出なくてまた既存業態に戻るとかもなるほどと思ったり。

 

あと既存業態では客が指名したら女性は断れないものかと思っていたけどJKビジネスはそうでもない様子。その辺もキモ客を排除できるシステムで参入障壁として機能しているのかと思った。