・辻村深月
読み進めていくうちになんかこれどっかで見たことあるなぁと思って調べたら
映画化されていてその予告編をおそらく劇場で見たのだと思い出した
はてなで記録している理由は重複して買ったり読んだりしないようにするための感想文というより読書記録メモとしてなので、読むのは初めてであった。
使者と書いてツナグと読む能力者が死者と生者を一晩だけ引き合わせる。恐山のイタコのようなものではなくて死者は肉体と記憶を持ってそのまま(おそらく死者の理想とする年齢の容姿)現れる。
最初のエピソードがおそらく飯島愛がモデルで一寸ウルッと来た。(映画版ではカットされているらしい)
その後は死んだ母に会いたい息子や突然失踪して7年経過したので死亡認定された婚約者のエピソードや女子高生嵐と御園のエピソードが続く。
ラストエピソードはそれまでの話とリンクしていてツナグである人物の側からの目線で語られる。圧巻の辻村節はJK嵐と御園のエピソード
生者のJK嵐の方からでもラストは実は殺意を持っていたことを私は知っているのよというようなメッセージをツナグに託していたりして一生背負っていかねばならない嵐の今後をおもうと重いなぁとおもったのにラストエピソードでは更に御園の視点になって御園は御園で最後に復讐してやったりと思ったんだろうなと思ったら空恐ろしい感じがした。
吉川英治文学新人賞だそうで、ファン目線ですがやはり面白かったです。
原作読み終わったのでアマゾンプライムで映画はこれから見ます。