真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

ヒッキーヒッキーシェイク(読書感想文)

津原泰水

 

少し前に単行本と文庫本で出版社が変わる騒動でSNS界隈で話題だったのをやっと読了した。

 

あらすじとしては引きこもりカウンセラーの男がカウンセリングをしている引きこもり達をそそのかしてVRアイドルを作ったり動画サイトでフェイク動画を流して観光地を活性化したり見てるとリアルに罹患するコンピュータウイルスを作った別のスーパーハカーと対決したりとかする話。

 

前半CGアイドルを作る辺りまでは良かったんだけど、フェイク動画を作って観光地活性化とコンピュータウイルス(錯視動画を見ていると人体に罹患するウイルス)あたりで何故か急に面白くなくなって読むのが苦痛になってしまった。(文庫本が出た直後に買ったけど今まで放置していたのはこのせい)

 

カウンセラーが何故そんなことをしたのかと思えばウイルスを作ったスーパーハカーが両親を火事で失ってしまった年齢退行してしまった実弟で引きこもりだとか後半で急にいうので前半の飄々とした感じがなくなってしまってワクチンをつくったり動画サイトのフェイク動画を作ったりする引きこもり達の方に主眼が移動したのが、私にとっては切り替わりのタイミングが判りにくくて混乱したのが読みにくく感じてしまった原因の様に感じた。

 

読書量が足らなくて読書スキルが低い私に取っては前半はそこそこ、後半は苦痛でした。