真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

桂歌丸 正調まくら語り 芸に厳しく、お客にやさしく (読書感想文)

桂歌丸

 

毎週やっている笑点という教育番組(笑)あたし何かおかしなことを言いましたか?

 

等の桂歌丸のまくらの名調子をセレクトした書籍が出版されたと6代目圓楽笑点で言っていたのでアマゾンで検索したらアンリミに登録されていたので借りて読んだ。

 

まえがきで圓楽歌丸の芸は楷書の芸だと書いていて、それは行書や叢書は一見達筆に見えるがそれぞれ学んだことがある人でないと読めない様な代物であって、楷書は一画一画丁寧に誰でも読めるように書く字であるから、落語というものを万人に知ってもらおうと生涯努力していた桂歌丸の姿勢を指して楷書の芸と呼んでいるとのことだった。

 

それほど注意して歌丸落語を聞いていたわけでもないのに、たしかに読んでみると歌丸の調子が頭の中で自動再生される感じがした。

 

当時の風刺もきいているし、歌丸の更に師匠にあたる人たちは昔の人だけあって良いこと言うなぁと思ったりした。

「金は払うときには考えるな、もらうときに考えろ」等はお祝いやお悔やみで自分が金を出すときは躊躇したりせずパッと出すもので、逆に1000円であっても他人から貰う場合はどういう意味があるか、たとえ少額でも貰ってしまったら犯罪担ってしまうこともあるからよくよく考えろという話だった。

 

オーディブル歌丸落語があるので課金して聞いて、もう一回くらい読み返そうと思う。