真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

処女のまま死ぬやつなんていない、みんな世の中にやられちまうからな(読書感想文)

葵遼太

 

高校3年をダブった主人公が席が近かくてたまたま話しかけられた家が金持ちのギャル、エロゲーオタク、吃音で虐められちゃう薄幸女子とバンドを組む話。

 

最初の方はダブった状態での最初の自己紹介で躓たときの心理描写等はなるほどなー等と関心したりして面白そうだなと思ったんだけど、中盤で主人公がダブった理由が使い古されまくった可愛い彼女が謎の病で入院したので死ぬまでそばにいたくて出席日数が足りなかったと言う理由が明らかになったあたりから、もう展開が読めてしまって後半は読むのが退屈だった。

 

以前にも似たような話を見たなぁと思ったりする。

仔細はもちろん違うけれども、君の膵臓をたべたいとか、小説じゃないけど漫画の4月は君の嘘とか、可愛い彼女が先に謎の病気で死んでしまうことで感動を誘う様な話だったのでまたかと思ってしまって一気に冷めた。

 

死後に延々と手紙で主人公を元気づけるとか、これまた似たようなエピソードだなぁと思ったり。

 同じ人が書いてる?それとも編集者が同じなのか?