真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

EOS Kiss Digital X に400Plusカスタムファーム導入

国家試験が終わった日にじゃんぱらでレンズEF28-105IIUSMとセットで9800円

恐らく一寸高いのだろうけど、じゃんぱらなのでジャンク扱いではあってもまともに動くので購入してしまった。

 

16年前のデジタル一眼なので今更感だけど、検索して出てくる記事はWindowsXPが必要だったり等、情報が古いので2022年に出来た方法を書いておく。

誰かの役に立てば良いかと。

 

400Plusというのは非公式ファームウェアCFカードにインストールすることで使用可能になる。通常はISOが1600まで、ブラケットは3枚までのところがISO3200まで、ブラケットは9枚まで等の他、フラッシュ光量調整等が可能になるというもの。

(別のCFカードを使うと公式ファームに戻る)

 

導入手順(2022年版)

事前準備としてキスデジXの公式ファームは1.1.1にしておく。

作業PCはWindows11+CFカードリーダー

 

基本的にGithubの400Plusリポジトリにアクセスして、インストールドキュメントに従えば良いのだが、ハマったところもあるので。

https://github.com/400plus/400plus/wiki/Firmware-Hack-Installation

 

testfir.firというファイルが必要なのでリリースページから探す

2022年3月時点の最新版Release 20160404-10には存在しないので、その下の

Release20160404-09から400plus-testfir-1.bin.zipをダウンロードして解凍する。

 

解凍したディレクトリの中に上記のtestfir.firがあるのでCFのルートディレクトリにコピーしてキスデジXに挿入。

 

カメラのメニュー画面からファームウェアアップデートの項目を選んでファームウェアアップデートを行う。ドキュメント通り2分以上経ってから、アクセスランプ等は点灯したままだが電源スイッチを切って、バッテリーを外す。

 

上記ドキュメントにあるCardTricksというアプリをDLしてカスタムファームをインストールするCFカードを作成する。チェック項目はドキュメントに従う。

(個人的に一番ハマったのがここで、具体的にはBuffaloのCFカードRCF-X1GBではライトプロテクトが掛かってフォーマットが出来なかった事が原因だった)

 

最新版リリースの400plus-20160404-10.bin.zipをダウンロードしてAUTOEXEC.BIN

CFカードのルートにコピー

CFカードに400PLUSという名前のディレクトリを作成

(メニューを日本語化したい場合はこのディレクトリにLANGUAGE.INIを作って設置する。英語で問題ないので空のディレクトリだけ作成した。)

 

CFカードキスデジXに刺して、バッテリーを取り付けて起動。

プリントボタンが一瞬青く点灯したら成功。

カスタムメニューはプリントボタンを押すと表示される。

使い方はまぁネットを検索すれば未だいくらか出てくるのでそちらを参照のこと。

 

情報を公開してくれている方のサイト等を見ていてハマったところは

testfir.firファームのアップデートをカメラのメニューでちゃんと選ばないといけなかった所と、CFカードのメーカーによってフォーマット(というかブータブルCF)が出来ないというところだった。

まぁ16年前のデジカメなので本当に今更な情報だけど。

ちなみにカスタムファームでシャッター数もカウント出来たのだが、1994だった。

もっと使われてるかと思ったけど、筐体も割とキレイだったしこんなものかな?と思った。