真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

SHIROBAKO(アニメ感想文)

面白いとは聞いていたけど2クールと長いので躊躇していた作品をNetflixで見た。

6話くらいまでは同僚の制作高梨太郎が社会人の基本のほうれん草(報告・連絡・相談)をしない人間で私も若い頃それが出来なくて失敗した口だったので、過去の自分を投影しているようで自己嫌悪というかイライラしていた。

彼の成長も描かれるだろうか?と思っていたらはっきりとは描写されなかったが2クール目はトラブルも特に起こさず制作頭として後輩を指導したりするようになっていた。

 

久しぶりの休日に集まってもアニメショップに行ってしまう描写が止め絵だけどあったりするのは趣味や好きが高じてそのまま仕事になっていたゲーム業界もほぼ一緒だったし、2クール目で親の病気で一時休職していた制作の先輩が戻ってきたときのセリフで

 

仕事をちゃんとするのが大人だと思っていたけどこの業界の人は仕事から逃げてばかりでマトモじゃないと思った、でも基本的には良い人ばかりなのでこの仕事を続けられる。

 

という感じのことを言っていてゲームもそうだったけどまぁそうだよなぁ

エンタメ系の仕事は少なからずそういうところあるよなと思った。

仕事は内容より人との繋がりが大事。

 

12話でえくそだすという作品の最終話を制作しているとき社内で戦力外扱いのロートル原画マン杉江にも活躍の場が与えられたりして(その杉江を神だと褒め称えるのが庵野秀明がモデルの菅野だったり)胸熱の展開でとりあえず1クール目は続きが気になって睡眠時間を削って見てしまって寝不足になってしまったw

 

2クール目も面白かったんだけど、いつまでも仕事がもらえない主人公グループの声優の卵坂木しずかとかこれはこれでリアルなんだろうなぁと思ったりしつつ、原作がまだ続いている作品のアニメの最終話を順調に制作していたところ原作者NGが入って監督自ら直談判に行くシーンはちょっとフィクション強すぎかと思った。ゴルフボールを出っ腹で跳ね返して倒すとかもアニメ的過ぎるけど、あそこまで頑なに原作者とアニメ制作陣を会わせまいとする出版社ってありえるのだろうか?とか放送直前に納品するためパトカーとカーチェイスするとかもちょっとやり過ぎかなと思った。

登場人物が可愛い女の子だらけとかもまぁ結局はアニメなんでキレイなもの見たいよねという気持ちもあるからまぁ良いけど。

 

総じてネットの情報どおり面白かった。