真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

ラスト・レター(映画感想文)

シネマイレージデーだったので1400円で視聴。

前日の「伊集院光とらじおと」で伊集院光がオープニングトークで、この作品を観て泣けたと、アシスタントの女性アナ氏はそれを聞いて「じゃあ観てみようかな?」といったので便乗してみてみた。

伊集院光は女性マネージャー氏にも感想を伝えたところ同じように観てみようかなと言われて、観てみようかなと言われるとこんなので泣いたのかとかここで泣いたのか等がバレるのが逆に恥ずかしいという話をしていた。

 

ほぼ上映期間終了で昼1回のみ席は最前列のみ空いているような状況だった。

 

役柄がかぶっていてちょっと複雑

松たか子(裕里)の娘(颯果)と高校時代の裕里役が森七菜、

松たか子の自殺した姉(未咲)が広瀬すず(遺影)でその娘(鮎美)と高校時代の未咲役が広瀬すず

(書き出してみたらそんなに複雑ではなかった・・・)

福山雅治の高校時代は神木隆之介

 

松たか子の旦那が庵野秀明で結構セリフがあったけど、風立ちぬで散々聞かされたので不快感はなかった、というか漫画家の役だったのだが鶴田謙二の原画を模写していてなぜ本人の好きに描かせなかったのか?と不意に憤ってしまった。

 

岩井俊二監督のイメージは透明感のある少女の魅力を画面いっぱいに焼き付けるという感じの作風なので、広瀬すずと森七菜がアップでどーんみたいな感じ。

どちらも可愛いので眼福。

 

福山雅治も50超えて森本レオ感が出てきたね、声が良い感じに響くので心地よい

色男なのは変わりないけどやっぱり老けたなとも思う。

 

自殺しちゃったヒロイン未咲のDV夫で仕事もしないで飲んだくれるダメ男役がトヨエツなんだけど、セリフの品が良すぎてちょっと萎える。

もっと凄いクズみたいな役者にやってほしかったなと思った。

何者かになりたかった俺は何者にもなれなかったんだよ(うろ覚えすぎてぜんぜん違うが)とか、福山が一本でも小説を書けたのは私小説だったからでそれは広瀬すずに振られたから書けたのだし、あれは俺たち(トヨエツと広瀬すず)からお前(福山雅治)へのプレゼントなんだとか。

なーんかスカしたセリフが多くて達観しているというか学がある感じがしてしまい、クズ人間に徹しきれていないので視聴者の怒りの矛先が向き難い。

これはトヨエツ氏の演技が悪いのではなくシナリオが悪いと思う。

 

最後に自殺した母未咲から娘鮎美への遺書が開封されたが、それは神木隆之介広瀬すずが二人で作った高校卒業式の時に生徒会長広瀬すずが読む卒業生代表の言葉の原稿が書かれた当時の色あせた原稿用紙でそれを読み上げてエンディング。

 

最後に遺書で謝罪や若しくはどんでん返し的な事でもあるかと思ったら何もないので

何かしらあるかと期待して開封した遺書の中身が高校時代の母の作文だったときの娘の気持ちを思うとなんだかやるせなくなってしまった。

昨日見たパラサイトよりぐんにょりする感想だった。

 

休日もランチメニューを提供しているいきなりステーキだったので今日もワイルドステーキをライス抜きで食べて帰宅。

と思ったら、飲みに誘われたので駅までちょっと飲んでから帰宅。