・スペインの宇宙食
菊池成好
時事ネタ嫌いが面白かったので、処女作を文庫で購入。
WEBで公開した文章をまとめたものらしい。
前半と後半で全然テイストが違う、前半はとにかく明るいというかバブルの頃の記憶がよみがえる、軽薄な文体。しかし前半に現れる著者幼少期のエピソード(歓楽街に生まれストリッパーに可愛がられ、性的ないたずらをされるなど)は強烈、普通にトラウマになりかねない(というかなっているのかも)
食事ネタもよく出てくるが描写というか食材に関する記述が細かくて圧倒される。
B級グルメスキーな私には殆ど味の想像がつかない。グルメではないと云いつつ実家が料亭兼居酒屋で小さいころから厨房に入れられていた事が影響しているのか?
後半は神経症を発症して入院するまでの間の文章だとの注釈があるので、ワーカーホリックになり、根を詰めていく様が書かれていて、同時期にダイエットも始めていたりして確かにあの食事と運動(とサプリメント)なら痩せるのは自明なんだけど、体も心も無意識に虐め過ぎじゃないかな?と思いながら読んでいた。
スパンクハッピー、聞いたことないので今度蔦屋を探してみるかな?
歌舞伎町のミッドナイトフットボールも購入済み。