真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

水鏡推理VI クロノスタシス(読書感想文)

水鏡推理VI クロノスタシス

松岡圭祐

 

次が出ていたので早速。

メインは過労死問題、ちらっと話題に上がる文科省天下りとか本当にこの作者は話題を取り入れるのが早いなぁ・・

 

今までは研究の不正を暴くことばっかりがメインだったのに今作では研究が正しいということを証明して欲しいと逆にお願いされてしまうという全くの逆パターン。

 

過労の具合を数値で判断して統計情報と職種によって設定された危険値以上だったら強制的に休むとかそんな感じの研究を証明して欲しいと。

上手く行けば誰の目にも過労死が明らかな世の中になって裁判とかがやりやすくなるから死んだ同僚の無念を晴らして欲しいって同じ文科省の別部署の人からお願いされて調べ始めるんだけど

 

実際に調べ始めたのは同じ頃に過労死で死んだとされる財務省の官僚

なんで同じ文科省で調べないの?というのは一番最後に使われるネタバレになります。

 

最終的には瑞希ちゃんも過労判定されて強制休暇を取らされたりしてましたw

文庫版の表紙がいつも目の下にクマがあるしね・・・

常に激務だという暗喩だったりして・・・