真夜中のプロジェクト

国立研究開発法人ジプシーのぼんやりした日記

白球ガールズ(読書感想文)

赤澤竜也

 

名前が近しいのでなんとなく手に取ってみた。

巻頭にまずキャラクター紹介がずらっとあってそこで一寸なんだかなぁと思ってしまう。(容姿程度なら読み進めるのに印象がついて読みやすくなりそうだけど、性格や生い立ち、対立していた理事長代理が後に監督となる等々という辺りまで書いてあったりすると、そういうのは読み進めていくうちにわかってくるものだし、その辺りの想像をさせるくらいは読者に自由をくれても良いんじゃないかな?と思った)

 

女子高校野球の話、リトルリーグからプロ野球まで通して男子のみに限るとルールが決まっているのは高校野球だけなんだそうな。なるほど。

 

冒頭のキャラ紹介であらすじが判ってしまうので、外人ちゃんが寮を脱走してもそれはホームシックだとか、難癖をつけて野球部をつぶそうとする理事長代理が監督になるとか読む前から判っちゃうので逆にしらけるというか読むのが苦痛だった。

展開が判っていても面白い話ってのはあるんだろうけど、これはそうではなかった。

というか同じ映画を2度見るのは苦痛な性分なので自分の性格もあるかもしれない。

 

野球の展開もサラッとしているけど、最後の試合でエースが精神的に崩れそうになったところをチームメイトの頑張りで盛り返して立ち直っていく部分は読んでいて一寸売るっと来ました。そこはまぁ良かったかな?